昨年のこの時期に初めて大村市を訪れ、市内各処を案内していただいた。
2006年、2011年の3月にアルカス佐世保で開催された、市民100人ミュージカル『佐世保ブギウギ』『佐世ぼん』の稽古の為に何度も大村市の長崎空港に降り立ったのだが、一度も市内を観ることなく過ぎてしまった。
長崎空港から大村湾に架かる橋を渡り、街道を左へ曲がると佐世保方面、そこを右へ曲がってしばらく行くと右手にシーハットおおむらの建物が見える。
今年2月、8月の本公演の宣伝も兼ね・歌・ダンス・パフォーマンスだけの構成で1日限りのプレ公演を開催したところ、立ち見も出る盛況さであった。歌手のコンサート以外では初めてのことだそうで、その夜は、出演者の熟年組(30代から70代の皆さま)と勝利?の美酒に酔い、8月の3公演も皆、体調を崩さずに気合いを入れていこうと盃を重ねた。
というのも、このプレ公演では、インフルエンザ、風邪で、33人の出演者のうち6人が不参加となり、公演当日ギリギリまで直しに次ぐ直し、元気な54の瞳は、演出の中村(プレの案内役で出演も)の一挙手一投足も見逃すまいと必死に付いていき、中村も笑いを交えながらも、お客様の前に立つ心構え・責任を、1年生から70歳まで差別も区別もなく伝えていた。
当日のお客様の笑い声、拍手、涙、が出演者の心に響き、その場で自信に繋がっていった。プレが終わった途端、新たに11名の参加申し込みがあった。
佐世保の経験から、市民ミュージカルには演劇の原点がある、と思っている。
7年振りに、プロが忘れがちなリアリティを、演劇の初心者である子供や熟年組に教わっている。
もし、夏休みを九州でと思われている方、シーハットおおむら:8月18日(土)18時開演:19日(日)11時開演・15時開演、あのダイレクトな明るさに触れ、笑いつつも涙する、『時間よ、止まれ!』にお運びくださいませ。
【市民ミュージカル】
2005年、長崎県佐世保市、アルカスSASEBO創立5周年記念「佐世保ブギウギ」(佐世保市民100名出演)
2010年、アルカスSASEBO創立10周年記念「佐世ぼん」
2018年、長崎県大村市、シーハットおおむら開館20周年記念「時間よ、止まれ!」
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