2006年は、本当に慌ただしく、季節の変わり目を横目でちらちら見ながら、ひたすら創り続けていた。
憶えば、2005年末からお正月にかけて、「筋肉ミュージカル、冬公演、三部作」本番中に稽古をしては初日を開け、その足で「佐世保市民ミュージカル」の稽古に飛び、戻るとすぐに、ラスベガスの下見、姪の結婚式でハワイ、横浜へ戻り「ラスベガス公演、MATSURI」の稽古、ほぼ出来上がったところで、佐世保へ。
「佐世保ブギウギ」の舞台稽古、本番を観て、そのさわやかさ、懸命さに涙しながら、東京を経てラスベガスへ。
リヴィエラのスプラッシュシアターでのMATSURI」舞台稽古、プレビュー公演、初日を開け、帰りの機内でも仕事を続け、「筋肉ミュージカル、春公演M-DOGS」のストーリーを考えた。、、、と、ここまで書いただけで、我ながら馬鹿だなあと感心。
4月の末にM-DOGSの幕を開け、1週間は手直し、作り直し、落ち着いたところで、ラスベガスへ。「MATSURI」千秋楽の数日前、小林幸子さんも観に来て下さって「素晴らしい!良かった!最高!」と、あの大きな目を潤ませて、大きな拍手を送って下さった。有り難い。
東京へ戻ると、横浜マッスルシアターでは、連日2回公演、ゴールデンウィークの真っ最中。日々精進、懸命なマッスルメンバーの姿が嬉しい。怪我の無いようにと祈りつつ、7月のお台場公演と、シアターの夏公演の構成を考え始める。2本同時に稽古をしなければ間に合わない。しかも、初日が一緒、信じられない、あってはならないことだ、と思いつつも、これまでも無理難題を、雑にせずこなした自分を信じて、メンバーを信じて、、、やっぱり開いた、なんとか開けた。
お台場と横浜を行ったり来たりが落ち着くと、ジャパンツアー3本(シアター班、お台場班、全員出演のNHKホールでのファイナル)の構成に頭を廻らせ、気分転換に八ヶ岳の麓まで車を飛ばしてボーーッとした時間を過ごす。
稽古、本番、稽古、本番を繰り返し、あっという間に師走。NHKホールの3階まで埋め尽くしたお客様が、一緒に踊り唄い、会場は揺れた。おじいちゃんも、おばあちゃんも、子供達も、舞台上のメンバーとエネルギーのキャッチボールをしている。僕はお客様から、また、力をもらった。
さて、いよいよ有明コロシアム、これは真冬の運動会、筋肉ミュージカルの誕生から世界進出までの3部作。どこからも見える、美しい、カッコいい、立ち位置を決めるだけで、僕の脳はグニャグニャ。仁義を尽くして、、、イヤイヤ人事を尽くして天命を待つ。
2007年は、ワタナベエンターテインメント製作の、OUT OF ORDER~偉人伝心~すでに合間を縫ってダンスリハーサルを行い、2月半ばから本格的な稽古。笑いのプロの芸人さん達とどんな舞台ができるのか、、、題してコメディミュージカル。
そしてこの春、待望の渋谷マッスルシアター(仮称)が完成する。新たな場所で、新たなお客様との出会いも楽しみ。
6月上旬には、久々に「こまいぬ」のライヴを予定。是非是非お出かけ下さい。
2006年にお世話になった皆様、劇場へ足を運んで下さった皆様、ほんとうに有り難うございました。2007年も「笑い」と「明日への活力」を生み出すエンターテインメントを創り続けます。よろしく楽しく面白くお付き合い下さい。
中村龍史
2006.12.25更新